「YaDoc」が電子カルテメーカー5社と連携 インストールベースでシェア5割超
2018年5月21日、インテグリティ・ヘルスケアは、自社のオンライン診療システム「YaDoc」が5者の電子カルテシステムと連携し、医療機関への普及に向けた取り組みを開始すると発表した。
連携先5社合計で電子カルテ導入済診療所のシェア50%強
インテグリティ・ヘルスケアが開発・提供する「YaDoc」は、「モニタリング」「オンライン問診」 「オンライン診察」の3つの機能を搭載するオンライン診療システム。2017年度に福岡市、福岡市医師会などと共同で実施した実証実験事業「ICTを活用したかかりつけ医機能強化事業」(既報)において活用されたシステムだ。先立った3月29日には、「日医標準レセプトソフト クラウド版」を提供する日本医師会の関連企業、日本医師会ORCA管理機構と提携することも発表している。
今回の連携先電子カルテシステムは、すべてすでに各医療機関に導入実績のあるソフトウェアで、あわせて約17,400の医療施設に導入されているという。この施設数は、電子カルテ導入済み施設数約32,400施設の約53%強にあたる(※)。同社では電子カルテを閲覧・記録しながらオンライン診療を実施する環境を整えていくことで、オンライン診療のさらなる普及が期待できるとしている。
※「2017年版 医療情報システム(EMR・EHR)市場の将来展望」矢野経済研究所 (2017 年 8 月 31 日発行)で示した数値による。なお日本の診療所数については厚生労働省の医療施設動態調査で、101,580診療所となっている(2017年3月末時点)。