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ジンズ、慶應大学発ベンチャーと「近視進行抑制メガネ型医療機器」の共同開発開始

NEWS医工連携, 医療ICT, 医療IT, 医療機器, 近視

 

2019年8月7日、眼鏡販売チェーン「JINS」を展開するジンズ・ホールディングスは、慶應義塾大学の眼科医が経営するベンチャーと「近視進行の抑制効果のあるメガネ型医療機器」の研究開発プロジェクトを開始すると発表した。早ければ2022年にも承認取得を目指す。

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「バイオレットライト」を活用した世界初の医療機器開発を目指す

ジンズが眼科専門医の知見を活用し、医療機器開発に着手する。共同開発パートナーは、慶應義塾大学医学部眼科学教室教授である坪田一男氏が代表取締役を務めるベンチャー「坪田ラボ」。同研究室で得られた研究成果を産学連携により事業化することを目指しており、これまでサプリメントの共同開発などを行なっている。今回、同研究室の鳥居秀成助教が発見した「バイオレットライトが近視進行を抑制する効果」を応用し、医療機器開発を目指すという。

「バイオレットライト」とは、太陽光に含まれるブルーライトよりさらに短い波長360〜400nmの領域の紫色の光のことで、研究によれば近視の原因である眼軸長の延伸を抑える遺伝子EGR1に働きかけ、近視進行を抑制する効果が示されている※1。太陽光に含まれる波長の光だが、現在普及しているUVカット機能を備えたガラスはバイオレットライトが透過しないものがほとんどだという。つまり屋内活動が中心になりつつある現代社会では、バイオレットライトを浴びる時間が減り、近視進行の危険性が増している可能性があるということだ。

ジンズと坪田ラボはこうした可能性に着目し、バイオレットライトを人為的に照射する機能を持つ眼鏡型医療機器の開発に着手する。屋外環境におけるバイオレットライトの放射照度の範囲をもとに、自然な太陽光の照度を再現し、フレーム内側に搭載される照射ライトからバイオレットライトを放射する。ライトは直接視界に入らず、外側からも見えない構造設計とし、自然な見た目で普通のメガネと変わらないデザインとする予定。近視が進行しやすい6歳〜12歳の小学生を対象にし、小学生が屋外環境に3時間滞在するのと同等量の照度のバイオレットライトを放射する設計にするという。両者は2020年以降に治験を開始し、早ければ2022年にも製造販売承認取得を目指す。

※1 Violet Light Exposure Can Be a Preventive Strategy Against Myopia Progression. Torii H, et al. EBioMedicine. 2017 Feb;15:210-219,