倉敷中央病院とNEC、AIで約6万人分の健康診断データを分析

2018年8月22日、公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院とNECは、同病院が所持する約6万人分の健康診断データをAIで分析し、健診結果の予測の精度向上に取り組むと発表した。

過去5年間約6万人分の健康診断データを、NECのAIに投入

倉敷中央病院では、総合保健管理センターを1987年に設立し、年間約3万8千人の人間ドックや各種健診を行っている。高齢化に伴い受診希望者は年々増加しており、更なる予防医療の充実と受診体制の整備のため、その一環としてNECと協働する。まずは倉敷中央病院総合保健管理センターに蓄積されている過去5年間約6万人分の健康診断データを、NECのAI技術群「NEC the WISE」で分析、生活習慣病の判定に関係の深い9種類の検査値※を数年後まで予測する。また対象者が生活習慣を見直した際の将来的な検査値のシミュレーションも行い、対象者の行動変容を促すことが可能だという。

さらに、倉敷中央病院に蓄積されている診療データも組み合わせて分析し、生活習慣と診療データの関連性を検証することで、発症予測まで視野に入れた技術検証を進める。