全国に「クオール薬局」など保険薬局を展開するクオールホールディングス(東京都)は、スマートフォン向けパーソナルメッセージングアプリ「LINE」内のミニアプリを開発し、処方せんの事前予約ができるサービス「クオールおくすり便」の提供を始めると発表した。自社アプリからLINEアプリ内へ切り替えをはかることで、ユーザーの利便性向上を図るねらいだ。
自社アプリからLINEプラットフォームヘ乗換え
同社が新たに提供を始める「クオールおくすり便」は、LINEアプリ内で処方せんの事前送信と調剤予約などが行えるサービス。アプリ内でクオール薬局を「友だち」登録すると、実施可能店舗のなかから薬局を選び、処方せんを事前に送信し調剤予約が可能となる。なお処方せんデータについては、サイバーエージエントの完全子会社であるMG-DX(東京都)が展開する「薬急便™️」と提携しており、同じアカウントで送付できるという。
クオール薬局では以前より自社アプリで処方せんの事前送信と調剤予約が行えるようにしており、コロナ禍での感染対策もあってこの自社アプリの利用数が伸びていたが、LINEアプリ内での展開に切り替えることにより利用者の利便性向上を目指す。まずは展開店舗の約7割にあたる588店舗が対象で、順次、全店舗をサービス対象にしていくという。