エルピクセル、東京大、慶應など7大学に「アノテーション作成システム」を導入

2019年6月27日、エルピクセルは、日本医療研究開発機構(AMED)が主導する画像診断ナショナルデータベース実現のための研究開発を行う7大学に「アノテーション作成システム」を導入したと発表した。7大学はこのシステムを活用し、医療機関間で共有する匿名化されたCT画像とその診断レポートのデータベースを構築する。

一般販売も開始、クラウド上で作業可能

現在、東京大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、九州大学、順天堂大学、慶應義塾大学の7大学(順不同)はAMEDが主導する「臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究事業」の一環である、画像診断ナショナルデータベース実現のための研究開発を行っている。各大学が持つ代表的な複数の医療機関のCT画像と診断レポートを匿名化し、セキュリティの高いネット回線を経由し九州大学敷地内のサーバーに保存する事業だが、その際、画像に対する適切なアノテーション(画像が持つ情報の付与)を行うことで、その先に目指すAI(人工知能)を活用した診断技術の開発、画像の定量化などの研究に役立てる。

今回のシステムの特徴はクラウド上で動作し、端末ではインターネットを閲覧するためのブラウザさえあれば使用できる点。複数名での作業も可能という。エルピクセルでは、このシステムの一般向け販売も開始する予定だ。