診療情報の閲覧対象拡大、マイナポータルでも本人閲覧可能に

 厚生労働省が11日より、全国の医療機関・調剤薬局で患者の診療情報を閲覧できるようシステム運用を開始した。患者本人もマイナポータルで閲覧できる。

「手術情報」は患者側へ先行して公開

 「データヘルス改革」の一環として進められている、患者の各医療情報の共有拡大のステップが一段階進んでいる。厚生労働省は11日より、診察や調剤を行った施設以外の医療機関・調剤薬局が、患者の診療情報を閲覧できるようにシステムを改修、運用開始した。新たに閲覧できるようになったのは患者の受診歴、治療歴(手術以外)、調剤情報。同日、患者本人に対しても、マイナポータルにログインすれば閲覧できるように運用開始している。なお治療歴のうち手術情報の閲覧に関しては、患者側にのみ閲覧可能となっており、医療機関・薬局向けには、来年5月を目処に公開される見込みだ。

外部リンク: 「全国で医療情報を確認できる仕組みの拡大」の運用開始について」(第90回社会保障審議会医療部会資料)