ダヴィンチによる手術支援7件が保険適用へ 医療技術評価分科会が了承
2020年1月9日、厚生労働省は中医協の分科会である医療技術評価分科会を開催し、ロボット支援手術の新規7件を含む計264件を評価対象とする案を提示、了承された。後日、中医協総会にて正式に保険適用の適否と診療報酬内容が決定する。
7学会から7技術提案、承認へ 注目は適用点数
同分科会で提示され、了承されたロボット支援手術は以下の通り。
・膵頭十二指腸切除術(ロボット支援):日本肝胆膵外科学会 提案
・肺悪性腫瘍手術 区域切除(ロボット支援):日本呼吸器外科学会 提案
・仙骨腟固定術(ロボット支援):日本産科婦人科学会 提案
・食道悪性腫瘍手術(消化管再建を伴う)(頸部、腹部の操作)(ロボット支援下):日本食道学会 提案
・ロボット支援下による頭蓋内電極植込術:日本てんかん学会 提案
・膵体尾部切除術(ロボット支援):日本内視鏡外科学会 提案
・腎盂尿管吻合術(腎盂形成術を含む)(ロボット支援):日本泌尿器内視鏡学会 提案
2018年度診療報酬改定では、今回同様ロボット支援手術12件が保険適用となったが、いずれも既存の内視鏡手術と同点数だった。既存手術と同等程度の有効性、安全性の場合には診療報酬も同じ評価となるのが原則だが、今回の7件がどのような評価になるか注目される。