オンライン診療プラットフォームなどを展開するMICIN(東京都)は5日、スマートフォンを介して患者の呼吸音を取得し、オンライン診療に活用する医療機器プログラムを開発、PMDA(医薬品医療機器総合機構)に薬事承認申請したと発表した。開発したプログラムのみで呼吸音の記録を行い、診療に活かせるようにするとしている。
専用ハードウェア不要、スマートフォンのみで呼吸音取得
同社が5日に申請した医療機器プログラムは、患者のスマートフォンにアプリとしてインストールすることを想定したもの。専用のハードウェアは必要なく、アプリがガイダンスを行い、胸部にスマートフォンを当ててもらうことで呼吸音を取得するという。同社ではオンライン診療プラットフォームを展開しており、このプラットフォーム上で活用してもらうことで、「聴診ができない」という現在のオンライン診療の課題のひとつを克服することを狙う。今回の薬事承認申請の対象は呼吸音のみだが、今後心音なども取得できるよう検討していくとしている。