NEC、米医療ITベンチャーに56億円出資 がんゲノム個別化医療を強化

NECは、2019年4月25日、米医療ITベンチャーのBostonGeneに10万ドル(約56億円)を出資したと発表した。同社はゲノム等の解析で、免疫療法と標的療法に焦点を当てたがん個別化医療の総合戦略を提示できる技術に強みを持つベンチャー。

創薬事業をさらに事業拡大

BostonGeneは2015年設立のベンチャーで、ゲノムだけでなくmRNAなどの解析、個々の患者の免疫状態、がんの特性を推定するアルゴリズムといった、がん治療に関する複数の解析テクノロジーに強みを持っている。NECでも直近では自社AI基盤などを用い、患者毎に異なる遺伝子変異の特徴、免疫反応に基づいた個別化がん免疫療法の開発を行っており、今後両者はがん個別化医療の分野において協業を視野に入れるとみられる。