厚生労働省は17日、さきに「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」で基本的な了承を得た指針改定案について、パブリックコメントの募集を開始した。ほぼ検討会で提示した内容に沿っており、初診からオンライン診療を行うにあたっての要件を組み込んだものとなっている。募集期限は2022年1月7日まで。
「かかりつけの医師」の明確な定義は盛り込まれず 省令で補足か
今回パブリックコメントに付された改定案は、先日の検討会第19回(既報、資料リンク)で提示されたものとほぼ変わらないものとなっている。検討会で複数の構成員から求められた「かかりつけの医師」の明確な定義については、今回の指針案には反映されておらず、現指針案の
「医師が、患者から心身の状態に関する適切な情報を得るために、日頃より直接の対面診療を重ねるなど、医師-患者間で信頼関係を築いておく必要があること」
という表記もそのままとなっているため、省令で補足されるとしても、現行の解釈より大幅に変更されることはないと考えられる。
医師に対するシステムのセキュリティ確保の要求レベル、格下げ
また同じく、一部構成員から「システムのセキュリティ確保に対する医師へ要求が過大だ」と指摘された点に関しては今回、「十分なセキュリティ対策が講じられていることを確認しなければならない」という表現から「V2(5)に定める内容及び関連するガイドラインに沿って適切に行うことが求められる」※1という表現になり、医師に求める責任度合いが明確に下げられた。
パブリックコメントは2022年1月7日(必着)まで募集されており、その後、遅くとも今年度中に正式に事務連絡で発出される見込みだ。
※1 この項目は「通信環境(情報セキュリティ・プライバシー・利用端末)」と題され、医師とオンライン診療システム事業者が遵守すべき事項を列挙しているが、今回の改定ではこの部分の変更はない。