2019年2月7日、大阪市は、中之島4丁目の用地を対象とする「未来医療国際拠点整備・運営事業」に関する開発事業者募集のプロポーザルで、優先交渉権者が決定したことを公表した。交渉権を獲得したのは日本生命を代表とするグループで、今後8カ月以内に基本合意書を締結する。
未来医療の「創造」「実践」「共有」を担う3施設
関西経済の中心地である梅田からほど近い、大阪市北区中之島4丁目の堂島川沿いの用地について、大阪市はかねてより再生医療をベースとした「未来医療」を推進する拠点の計画を策定。これに基づき2018年10月にプロポーザルを開始、事業提案をこの1月に受付、検討を行っていた。
優先交渉権者に選ばれた日本生命を代表とする京阪ホールディングス、関電不動産開発からなるグループの提案では、新拠点を「中之島Multi-linkS」と命名。未来医療を創造する「R&Dセンター」、実践する「MEDセンター」、共有する「国際フォーラム」の3施設を建設し、研究段階から実用化・産業化までを一貫して推進する産学連携拠点を目指す。2023年の竣工を予定している。
なお今回優先交渉権を獲得したグループの代表である日本生命は、関連団体である公益財団法人日本生命済生会を経営母体に、中之島4丁目用地にも近い西区阿波座で日本生命病院を運営している。