厚労省、第2回NDBオープンデータを公表 公開項目を新たに追加

厚生労働省は、2017年9月19日、NDB(National Database of Health Insurance Claims and Specific Health Checkups of Japan、レセプトと特定健診情報データベース)のオープンデータを公表した。2016年10月の公表に続き2回目となる。

 

公開項目を新たに追加、経年比較も可能に

NDB(National Database of Health Insurance Claims and Specific Health Checkups of Japan、レセプト[※1]と特定健診情報[※2]データベース)は「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、2009年から整備されているデータベースで、2011年以降研究者向けに公開され、2016年からは個人情報を匿名化し集計したオープンデータとして一般向けにも公表されている。前回2016年10月公開分(平成26年度のレセプト情報と平成25年度の特定健診情報)に続き、今回の公開データは、平成27年度のレセプト情報と平成26年度の特定健診情報を集計したものとなっている。

(※1 レセプト)保険診療を行った医療機関が、診療報酬点数表に基づいて診療報酬(医療費)を保険者に請求するために、患者一人につき毎月作成する診療報酬明細書

(※2 特定健診)医療保険者(国民健康保険・被用者保険)のうち 40歳以上75歳未満の被保険者・被扶養者を対象 とする内臓脂肪型肥満に着目した特定健診、いわゆるメタボ健診の受診情報

第2回 NDB オープンデータでは、大きく分けて「医科診療行為」、「歯科診療行為」、「歯科(傷病)」、 「薬剤」、「特定健診(検査値)」、「特定健診(標準的な質問票)」の6つの事項の集計結果について公表。今回からは「歯科診療行為」についても、厚生労働省告示の点数表で区分された「初・再診料」、「医学管理等」、「在宅医療」に分類される各診療行為について集計を行い、「都道府県別」及び「性・年齢別」の集計結果を新たに公表とした。
「歯科(傷病)」については、歯科レセプトの傷病名情報に基づき、「う蝕」、「歯周病」、「喪失歯」 の集計結果を「都道府県別」及び「性・年齢別」に公表とした。「薬剤」については、医科入院/入院外レセプト、DPC レセプト、調剤レセプトの情報を元に「内 服」、「外用」、「注射」の剤形別に、「都道府県別」及び「性・年齢別」の集計。薬効分類 3 桁毎に処方数量の多い薬剤を公表しているが、今回はは表示薬剤数を 上位 30 品目から上位 100 品目まで拡大した。

公開項目については前回より拡大したが、前回分と共通の項目については集計項目名を踏襲しており比較可能となっている。民間、自治体等によるオープンデータを活用した様々なサービス開発に弾みがつきそうだ。