[コラム・雑記]自分なりに考える「次の伝え方」

COLUMNヘルスケアIT,医療ICT,医療IT

 

編集主幹の河田です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今回はコラムと言いましても雑記のようなものなので、サラッと流し読みしていただけたら幸いです。

Web媒体の運営を始めまして半年近くが過ぎました。おかげさまでお役に立つ情報だと何人かの方にはご評価いただいておりますが、まだまだ体制が整っておらず、質量ともにまったく足りておりません。しかし、日本の医療界における「イノベーションラグ」の解消に少しでもお役に立ちたいというのがこの媒体を始めた理由なので、Web媒体以外での活動、具体的にはオフラインでの活動も当初から念頭にあり、リソース足りないながらもそちらにも手を広げることにいたしました(無謀かもしれません、、)

Med IT Techとして今後携わっていきたい2つのオフラインでの関わり方、「場」づくりについて、先日より実際に取り組ませていただいたものもありますので、ご紹介致します。

 

「医療ビッグデータ勉強会」のお手伝いをいたしました

Facebookの有志のグループに「医療ビッグデータ勉強会」というのがございます。文字通り、医療情報についての知見を深めるグループで、これまで4回にわたりオフラインでの勉強会を開催しています。私は途中参加なのですが、データ解析にかかわるエンジニアのほかにも医療者、研究者、ジャーナリストの方々も参加する幅を持った会ということを知り、ぜひ私が提供できるもので一度オフラインの会をお手伝いをしてみたいと感じておりました。タイミング良く、この5月末の個人情報保護法改正、次世代医療基盤法案(通称医療ビッグデータ法案)の成立の時機をとらえ、識者を招いての勉強の機会をご提供することができました。

お題は「匿名加工」で、勉強会事務局の皆様に多大なご協力をいただき、イベントページから告知までスムーズにしていただきました。3-4日で50名の枠がすぐ埋まり、追加で会場の大きさギリギリまでの80名にしていただいて、これもまたすぐに埋まったとのこと。非常にありがたかったです。

Peatixで作成していただいた告知ページ

 

場所ですが、勉強会事務局のコネクションで、Yahoo!JAPAN様が社屋で展開しているシェアオフィススペース「LODGE」をお借りできました。これまた非常にありがたいことで感謝しきりでございます。

当日の講師には、たまたま私と別の勉強会で知り合いましたセコムIS研究所の松本泰様をお招き致しました。情報保護や利活用について、セキュリティ技術の専門家の観点から政策提言にも関わってこられた方です。最近では、こちらでも記事にさせていただいた、国立情報学研究所の「匿名加工情報の適正な加工の方法に関する報告書」の策定にも関わってらっしゃり、しかも医療ビッグデータ勉強会の会員でもいらっしゃいます。

ご講演いただいたセコムIS研究所プラットフォームディビジョンマネージャー 松本泰氏

最初に申し上げましたように、ちょうど改正個人情報保護法の施行直前、次世代医療ビッグデータ法案の成立直前ということもあり、非常に多くの方にご参加いただきました。

80名以上が駆けつけてくださいました

個人情報保護と利活用については、運用の仔細を定める政令の制定がこれからということもあり、今後も知識を深める機会は必要となるでしょう。Med IT Techとしても引き続いてこうした機会を作れるよう努力したいと存じます。

なお、松本様のご許可をいただきましたので、講演時の資料をここにシェアさせていただきます。

医療ビッグデータ勉強会第5回資料:改正個人情報保護法と医療ビッグデータ

最後に急遽お手伝いをお願いした皆様、お忙しい中ご調整くださり誠にありがとうございました!

 

医療関係者を集める新しい場に、情報でご協力できれば

2つ目は、まだ具体的に何を取り組むかは決まっていないのですが、都内に「医師の困りごとを聞き、解決する場」を知人がオープンさせるということで、オープニングイベントに伺ってみました。

日本橋、日本銀行の近くにある「DOC TOKYO」

「DOC TOKYO」というのですが、営業コンサル会社を経営する高山豊明さんが、「医師に寄り添い、医療をよくしていこうという同じ方向を向いた方を増やすため」に、クリニック経営に必要なノウハウや機器、ICTツールの情報を提供していく場だということです。この日はLINQUAにアドバイザーとして参画しておられる、医療法人社団明洋会 柴垣医院 理事長の柴垣圭吾先生のご講演がありました。

医療法人社団明洋会 柴垣医院 理事長

ご講演では、ご自身がクリニックを開設する時の苦労がLINQUAを始めたきっかけだというエピソードを披瀝なさり、こうした医師の立場に立って様々な提案を行なえる場所が必要だとDOC TOKYOにエールを送っていらっしゃいました。私も高山さんの開設の想いには共感しています。自分としては、医師の方々の困りごとがイノベーションにまで繋がるような情報、最新動向の解説などのコンテンツの提供でご協力できればと考えています。まだまだ雑談ですが、AppleStore銀座のシアタールームのように、行けば必ず役に立ちそうな何かをプレゼンテーションしている場になれればいいねとお話ししています。

今後、こうしたオフラインでの活動も多くしていきたいと思いますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。

関連記事