凸版印刷が日本医師会関連会社に出資 匿名加工、第三者提供事業に参画

 

 2019年11月29日、凸版印刷は、日本医師会ORCA管理機構の関連会社であるICIに出資したことを明らかにした。ICIは日本医師会ORCA管理機構が保持している医療情報の匿名加工、第三者へ提供が行える事業者の認定を目指している。

「認定医療情報等取扱受託事業者」認定を目指すICIに出資

 昨年施行された次世代医療基盤法、いわゆる医療ビッグデータ法では、特定の個人の診療に関する情報(電子カルテ、レセプト等)も、個人情報を除去した匿名化を行えば、医療機関以外に開示できることを定めている(既報)。医学研究をのぞいて、医療機関以外が触れることができなかったデータを流通できるようにすることで、効率的な保健医療の実現に後押しするためのスキームだ。現在、匿名加工、情報取扱いに関して要件を満たす「認定医療情報等取扱受託事業者」の選定作業が進められているとされている。

 今回凸版印刷が出資したICIは、日本医師会の関連会社で、電子レセプト処理ソフトを展開する「日本医師会ORCA管理機構」が設立した子会社。同法が定める認定事業者の地位を得ることが目的の会社だ。凸版印刷は今回の資本業務提携について、病院、診療所、介護施設、健診施設などから収集した医療ビッグデータの流通を通じて、「健康・ライフサイエンス」領域に関する新事業の創出を目指すとしている。