TXP Medical、救急外来向けの新型コロナウイルス対応セルフ問診支援システムを無償提供
救急外来・ER診療に特化したデータ管理システムを展開するTXP Medicalが、新型コロナウイルス感染拡大に対応する救急外来を支援する取り組みを発表した。患者自身でセルフ問診が行えるシステムを無償提供し、感染拡大防止と防護具節約を目指すねらいだ。
利用に必要なデバイスも無料提供
同社が無償提供するシステムは、新型コロナウイルス感染疑いのある患者に対し、直接診察することなく問診、検温、血圧測定を行い、電子カルテに半自動で転記する、安全かつ効率的な診療フローを実現するものだ。具体的には、同社はその中心となるセルフ問診システムをアプリで提供。感染疑いの患者自身が、医療者のいないサテライト診察室に入ったのちにQRコード経由でアプリにアクセスし、問診に回答。同時に体温計、血圧なども患者自身で測定してもらい、検査値も入力してもらう。これらの情報はネットワーク経由で診察室内の端末に送られ、電子カルテにはQRコードリーダーの読み込みだけで転記できるという。
同社では、現下の逼迫した状況を鑑み、セルフ問診支援システムの無償提供だけでなく、期間限定でこの診療フローを実現するための各種デバイス等を含め無料で利用可能とする予定(病院側でWi-Fi接続環境の用意があるほか、利用条件あり)。
同社代表取締役で日立総合病院救急救命センター医師の園生智弘氏は「当社製品の導入有無に関わらず、問診システムは利用可能。また電子カルテへの転記部分には、仕様上、電子カルテへの接続料はかからない」とし、利用を呼びかけている。