新型コロナ院内感染対策として事前問診 Ubieがトリアージ可能なシステムを提供開始

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医療機関向け業務効率化サービス「AI問診Ubie」を展開するUbieは、同サービスの拡張機能として、来院前・来院後の院内感染対策を支援するAI問診システムを提供開始すると発表した。診察室に入る前に問診でスクリーニングし、疑い例の抽出を援助する。

来院前問診を可能にし、疑い例にはアラート

現下の新型コロナウイルスの感染拡大のなか、院内感染が多く報告されている。その原因は来院者が発熱や息苦しさなど、事前に聞き取り疑い例と判別する機会のないまま来院し、通常通り診察してしまうことも挙げられる。来院前、あるいは最悪でも待合室の段階で事前に聞き取ることが重要だが、通常通りに看護師などが対面で話しながら問診票記入をお願いすることは、感染防止の観点から望ましくない。

Ubieが今回発表したシステムは、同社がこれまで展開している問診システム「AI問診Ubie」の拡張機能。患者が自宅から医療機関に向かうまでの一連の動線のなかで、PCやスマートフォン端末から来院前の問診を可能とする。医療機関がその内容を事前に確認すれば、適切な受診案内ができるという。

なお2020年4月8日付で厚生労働省が発出した事務連絡「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その9)」により、外来でCOVID-19感染患者または感染疑い者を診療した場合、施設基準を満たしていなくとも院内トリアージ実施料(300点/回)の算定が可能となっている。同社はこの機能をサポートとして活用できるとしている。

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