Ubieが「ワクチン接種Web問診システム」を自治体向けに提供開始 接種会場での滞在時間削減見込む

 AIを活用した問診システムを展開するUbieは6日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を実施する自治体向けに「ワクチン接種Web問診システム」の提供を開始すると発表した。住民が自宅や出先からスマートフォンやPCで回答した問診結果を送信することで、来場前に接種会場のスタッフが問診結果を確認できる。

密を避ける予診が可能に 別途、外部予約サービス利用が前提

 今回発表したシステムは昨年来、医療機関に提供している「COVID-19トリアージ支援システム」を転用したもので、住民が事前に自宅や出先からスマートフォン・PCで問診に回答できる。問診結果は接種会場の端末へ送信され、住民は接種会場に到着後、自治体から発行された接種券番号のバーコードを提示することで医師の予診やワクチン接種を受けられる。自治体側も、住民の滞在時間短縮による接種の効率化と会場内での感染拡大防止が期待できるという。

 また、事前のWeb問診で新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が確認された場合はアラートが表示されるため、自治体・医師は住民が来場する前に連絡を取り、別日程や医療機関での受診の案内ができるようになる。実際の利用には、フローの最初となる予約を扱う外部サービスの併用が前提となる。