「医療マンガ大賞」初の受賞マンガ作品発表

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 横浜市医療局「医療の視点」が開催する「医療マンガ大賞」の初の受賞作品発表が行われた。事前に募集し決定した、4テーマごとそれぞれの「患者の視点」「医療従事者の視点」8エピソードを原作にしたマンガ作品の中から、入賞作品8つ(うち大賞1つ)などを選定した。大賞には、看取りの場面を家族の視点から描いたエピソードが選ばれた。

特別賞3作品も選定

 「医療マンガ大賞」は、医療についての新しい啓発の取り組みを行う横浜市医療局「医療の視点」が編集プロダクションらと主催するもので、9月30日から10月10日までの期間内に総数55作品の応募があり、その中から大賞1作品・入賞7作品・特別賞3作品を選定した。大賞は入賞作品の中から、“人生の最終段階”をテーマに、独特のタッチで親子の最後の別れを描いた油沼さんの作品が選ばれた。

 大賞を含めた受賞作品8つは、大賞ホームページで作品を見られるほか各審査員のコメントも閲覧できる。大賞作品について、審査員の佐渡島庸平氏(編集者、コルク代表取締役会長)は「シンプルな絵柄ゆえに、大胆な言葉が辛くなりすぎずに逆にしっかりと伝わるようになっている」とコメントしたほか、大塚篤司氏(医師、SNS医療のカタチ メンバー)は「医療系マンガには厳しい目で評価する部類に入ると思います。この作品は、最後まで心が離れることなく、読み切りました」と高く評価した。大賞ホームページでは入賞作品以外のほか、すべての応募作品も閲覧できる(リンク先は募集を行った編集プロダクションのサイト)。

 横浜市医療局は受賞作品について、動きを加えたアニメーション風の動画を制作し、医療機関や会社のエントランスなどのモニターに投影する、展示会やイベントなどでモニターやタブレット端末で閲覧してもらい、教材として活用してもらうなどの用途を検討しているという。

外部サイト:医療マンガ大賞

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