横浜市「医療の視点」がTikTokと連携協定、全国初
2019年8月9日、横浜市医療局は「医療の視点」プロジェクトにおいて、ショートムービープラットフォーム
TikTok(ティックトック)と連携協定を締結したと発表した。自治体とTikTokとの連携協定締結は医療分野に限らず、全国で初めてとなる。
「ダンスを用いた医療広報」に取り組む
横浜市医療局は2018年9月より、民間企業等との連携で新しい表現手法を取り入れ、市民の医療への視点を少し変え、健康を自分ごととして捉え行動変容を促すことを目的とした「医療の視点」プロジェクトを展開している。これまでメディカルノート、MSD製薬、横浜市立大学らと提携し、展覧会開催や乳がんのセルフチェックを啓発するグッズの作成などを実施し、新しい広報、啓発の実験的な切り口を提示してきた。
今回の提携では、国内だけでも約1千万人が利用し、その9割近くがコメントやシェア等のアクションをしたことがあるなど、TikTokプラットフォームをユーザーが積極的に参加する点に注目。TikTokを運営するByteDance社と「医療に関する総合的な市民啓発に関する連携協定」を締結した。
第一弾として、乳がんのセルフチェックや早期受診といった、若年層から知っておいてもらいたい情報に自然とつなげる、ダンスを用いた医療広報に取り組むという。毎年10月の「乳がん月間」(主催:公益財団法人日本対がん協会)と時期を合わせて
実施する見込みだ。