筑波大学発スタートアップS’UIMINが7億円の資金調達

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Webサイトより

筑波大学発のスタートアップで、AIを活用した睡眠検査サービスの開発を行うS’UIMINは、スパークス・グループが運営する未来創生ファンドから計7億円の資金調達を行ったと発表した。資金を活用し2020 年までに医療機器としての認証を取得、医療機関向けに睡眠障害の診断支援サービスなどの提供を開始する予定だという。

終夜睡眠ポリソムノグラフ(PSG)検査に匹敵する検査デバイスを開発中

S’UIMINは2017年10月に設立された筑波大学発のスタートアップ。睡眠時無呼吸症候群などの診断のために行う「終夜睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)検査」と高い同等性があり、装着感の良い脳波測定デバイス、およびAIによる睡眠自動ステージングなどの技術開発を行っているという。

同社CEOである柳沢正史氏は2016年に睡眠覚醒を司る物質「オレキシン」を発見した世界的な睡眠研究者であり、基礎生物学、創薬科学、実験医学の三つの研究領域を融合した「睡眠医科学」を確立し体系的な研究を行う「筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構」の機構長でもある。S’UIMINはこの機構の研究成果を社会へ還元するTLO(技術移転)の役割も担っている。

S’UIMINは今回の資金を活用し測定デバイスとAIの開発を加速させ、2020 年までに医療機器としての認証を取得し、医療機関向けに睡眠障害の診断支援サービスの提供を開始するとしている。同時に健康経営に取り組む企業向けや、将来的に一般向けにもサービスを展開することを検討する。

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