【年度末企画】2019年の医療政策を読む(3)NEDO関連
先週、通常国会で平成31年度予算が成立した。各省から発表された資料には、今年から来年にかけての国の医療政策がまとめられている。年度末企画として、各省庁から発表されている資料より、医療・介護・ヘルスケア、そしてITに関連する予算措置を、新しい動きを中心に総覧する。今回は経済産業省が管轄するNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)関連の予算措置をみる。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
センシング技術開発
平成31年度からの新規事業は、いわゆるリキッドバイオプシーも含むセンシング技術の研究開発支援プログラムとなる。想定される技術は工作機械分野といった従来の産業向けではなく、ほぼ医療・介護向けを想定している。予算規模が極めて少ないが、今後の公募などでプログラムの詳細を注視したいところだ。
ロボティクス・人工知能(AI)
J-Startup編でも取り上げたが、ロボティクスとAI分野は政府あげての強化分野となっている。NEDOでは平成28年度よりこの分野での研究開発支援を行っているが平成31年度も公募を継続する。
ロボティクス分野の先導研究開発支援
NEDOが公募する「NEDO先導研究プログラム/新技術先導研究プログラム」は、基本的には医療介護分野のものは少ないが、今回ロボティクス分野の課題が設定されている。すでに公募が開始されている(2019年5月7日が期限)。
次稿はAMED(日本医療研究開発機構)関連の予算措置を取り上げる。