Alphabet傘下DeepMind、開発中のAIで加齢黄斑変性の「予測」に挑戦

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Googleを中核に持つAlphabet傘下のAI開発会社、DeepMindは2018年11月、かねてより進めている眼疾患関連の次の研究として、英国の専門病院と共同で加齢黄斑変性症の発症予測に取り組むと発表した。眼底OCT画像の解析で、発症の兆候がつかめるか研究する。

7,000人規模の眼底OCT画像を解析

DeepMindの発表によると、以前より共同研究パートナーである英国Moorfields Eye Hospitalで加齢黄斑変性症の治療を受けた約7,000人の患者の眼底OCT(光干渉断層計)画像を解析する。解析のためのプラットフォームは、同社がインペリアル・カレッジ・ロンドンと進めている乳がん早期発見プロジェクトで使用しているものと同じ基盤を使用する(既報)。研究においてはより重度の症状を呈しやすいと言われる、滲出型黄斑変性症の兆候を検出できるかを最初のテーマにするという。

なおDeepMindはこの前駆的な成果として、同様の網膜画像から約50疾患について診断支援ができるとする研究結果を、2018年8月に発表している。

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