順天堂医院、認知症・パーキンソン病患者を対象に遠隔診療を本格導入 日本初
順天堂大学医学部附属順天堂医院 脳神経内科は2017年7月28日、パーキンソン病や認知症に代表される神経 疾患や慢性疾患による通院困難な患者を対象に、遠隔診療サービスを開始すると発表した。特定機能病院が、実証実験以外で遠隔診療を導入するのは日本初。
通院困難な患者が対象、診察時に医療関係者も同席
今回の対象は、パーキンソン病や認知症に代表される神経 疾患や、慢性疾患による通院困難な患者。数カ月に1度の通院を前提とし、その間の診察を遠隔診療とすることで、通院にかかる身体的・経済的負担の軽減を目指す。また日常の生活ぶりを主治医、医療・介護関係者と共有し、患者が状況に最も適した医療支援を受けることを可能とする。診療側にとっても、家族やサポートする医療・介護関係者ともコミュニケーションを取ることで、効率的な診療サービスを提供できる。
このサービスには、IBMの遠隔診療支援アプリを採用し、端末はiPadを活用。将来的には蓄積される様々なデータを自社のコグニティブ技術で分析し、患者個々それぞれに向けたアドバイスの提供を目指すという。