厚生労働省、クルーズ船乗客にスマートフォン2,000台配布 LINEヘルスケアが無料で医療相談実施
厚生労働省は2020年2月14日、総務省と民間企業の協力により、横浜港に検疫のため停泊中のダイヤモンド・プリンセス号の全室にひとつ、計2,000台のスマートフォンを配布したと発表した。これを活用して配薬への要望や心理ケア、医療相談を行う。その他の情報ソースによると、協力したのはLINEとソフトバンクで、前者は2月15日より無料相談を開始、協力医師が休日返上で対応に当たっているもよう。
無償で機器設定、配布 LINEヘルスケアは医療相談開始
厚生労働省はプレスリリースで「民間企業・総務省の協力により」と言及し、個別企業については触れなかったが、SNSで当該企業の役員が報告している。
今回、#ダイヤモンドプリンセス号 の乗客の皆様へ、厚労省、SB社、LINE社の連携の下、LINEを入れたiPhoneを2000台をご提供させていただきました
LINE経由での乗客への情報を提供を実現し、さらに心理カウンセラー、医師へのオンライン相談が可能となりました
※写真は有志たち#新型コロナウィルスpic.twitter.com/o9n8o9WSix
— 舛田 淳(Masuda Jun)/LINE (@masujun) February 14, 2020
LINEヘルスケアでは、先日LINE社により無償配布された2000台のiPhoneをお使いのダイヤモンドプリンセス号の乗客およびクルーの皆様へ、本日より医師による無料での遠隔医療相談サービスの提供を開始いたしました。急な呼びかけにも関わらず、日曜日の初日から多くの医師の方々にご協力いただきました。 pic.twitter.com/dDZGX7CfIq
— Shinichiro Muroyama|室山 真一郎 (@ShinichiroMuro1) February 16, 2020
報告しているのはいずれもLINEヘルスケアの室山真一郎代表取締役、枡田淳取締役。既報の通り新コロナウイルス対策として、厚生労働省の対策用アカウントを公開しているが、船内に持ち込まれたアプリには、問い合わせ先などをカスタマイズしたアプリをインストールしているもようだ。
また2月16日からは、LINEヘルスケアが、アプリを通じた船内乗員乗客向けの医療相談を開始。多くの医師が協力している様子が報告されている。