メドケア、特定健診の結果から「疾病リスクスコア」を算出 3年後までのスコア推移もAIで提示
メドケアは、健康保険組合が実施した特定健診の結果を活用し、自社サービスの遠隔診療サービス「Medically」において、組合員ごとの生活習慣病発症リスクを予測した健康診断分析レポートを提供開始したと発表した。AI（人工知能）を活用し、3年後までの疾病発症リスクも提示するという。
検査結果以外に「疾病発症リスク」を提示
メドケアは、主に企業の保険組合に対し、生活習慣病の重症化予防に特化した遠隔診療を行うインフラと遠隔生活指導を組み合わせた重症化予防プログラム「MEDICALLY」を展開している。今回あらたに特定健診のデータから、各生活習慣病の「疾病リスクスコア」を算出し、各組合員に対する分析レポートの提供を開始した。
「疾病リスクスコア」とは、各疾病の診断基準をもとに現時点のデータが疾病発症にどれほど近い状態かを数値化し、グラフィカルに表現したもの。時系列のトレンドと項目間の連関を評価してスコアを算出しており、経年変化を重視する医師のアドバイスに近い、組合員に対する効果的なフィードバックが可能だという。さらにレポートの中では、人工知能を用い最大３年後までの未来のリスクスコア推移を予測、グラフで提示する。すでにMEDICALYを導入している健康保険組合を中心に分析レポートの提供が開始されており、今後対象を拡大するとしている。