小野薬品、米創薬AIベンチャーと研究提携 神経疾患領域の創薬を強化

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小野薬品が、創薬支援に特化したAI技術を持つ米twoXAR(トゥザー)と研究提携契約を結んだと発表した。同社の技術を活用し、神経疾患領域でのアンメットニーズを満たす薬剤開発を加速させる。

「革新的な治療薬の創製を目指す」

オプジーボを上市した小野薬品が、AI技術を活用した創薬に乗り出す。非臨床試験段階の開発リスクを軽減するAI技術を持つ米ベンチャー、twoXAR社との研究提携契約をこのほど締結した。同社は米国カリフォルニ ア州マウンテンビュー市に拠点を置き、独自の数学的プラットフォームを用いて有望な新薬候補化合物を特定するAIの構築技術を持っており、製薬企業が新薬候補化合物を効率的に探索する支援を行っている。

小野薬品は今回の提携契約に基づき、twoXAR社の技術を活用して新薬候補化合物のもととなる複数のリード候補化合物と、その作用機序や有効性および安全性を予測。非臨床試験段階の開発リスク軽減をもくろむ。小野薬品は、研究提携で得られた新薬候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を保有し、twoXAR社に対しては、提携期間中の研究費や契約一時金、開発の進捗や売上高に応じたマイルストンを支払うとしている。

小野薬品執行役員・研究統括本部長である滝野十一氏は今回の研究提携に関して、「当社の創薬における経験とtwoXAR社の人工知能技術を組み合わせることにより、神経疾患領域における画期的なファーストインクラスの薬剤を短期間で、かつ高い成功確率で創製することができることを期待している」と述べている。

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